ピンボールマシン プロダクション

コミックマーケット101アフターレポート


会場
()
全館

会期
2022年12月30日(金)〜31日(土)

サークル数
参加サークル数 2万


入場者数
30日(金) 90,000人
31日(土) 90,000人


更衣室登録数
 男性女性
30日(金)698人2,063人
31日(土)761人1,801人


献血数
30日(金) 345人
31日(土) 282人


コミケット公式発行物
コミックマーケット101カタログ冊子版 表紙イラスト:LAM/デザイン:カトウ
紙袋(大) イラスト:蒼喬


出展企業数
117社


マスコミ取材
 コミックマーケット101取材申込一覧

(2023年1月5日データ部分公開)


 『コミックマーケット101参加者からの新型コロナウイルス感染症への感染報告について』を公開しました。

(2023年1月20日公開)


 中止や延期を経て2年ぶりの開催となったコミケット99から1年、そして、記念回でお祝いムードとなった夏のコミケット100から4ヶ月。2022年冬のコミケット101(以降、「CXX」と表記)は、「いつものコミケ」へのスタートを切る回となりました。

 政府、東京都及び東京ビッグサイトのイベント開催制限の基準の緩和、DOUJIN JAPAN2020で定めた『』も2022年11月に3度目の改定が行われ、必要とされる対策が徐々に緩和されていく中、C101は開催されました。ホールの使い方、一般参加者の待機列、感染症対策の基本的な枠組みは、概ねC100に準じた形(『コミックマーケット101の開催について』)となり、検温、チケット制(による連絡先の確保)とリストバンド交換をほぼすべての参加者にお願いするということは、参加者の入場にどうしても手間がかかることになります。
 運用の見直しや午後入場チケットを発行したこと、保護者1名につき同伴の中学生以下1名までチケットなしで入場可能としたこと等もあり、出初式の関係で東駐車場の一部が使えなかったにも関わらず、1日当たりの参加者数をC100の約8万5千人から今回は約9万人に増やすことができました。これは、少しでも多くの皆さんにご参加いただきたいとの思いからで、チケットの金額についても、午前入場・コスプレ一般入場については、よりお求めやすい金額に変更しました。その反面、チケット制での受入可能な来場者数の限界が見えた回でもあります。
 2022年後半の段階で、既に2023年からの感染症対策の大幅な緩和が想定される一方で、C101開催時点のレギュレーションを遵守することが必要でした。これは、一般参加を希望される方々を全て受け入れることができないということを意味するわけで、大変残念な思いをしたのも偽らざるところです。また、事前購入のチケットが必須ということで、ふらっとコミケットに遊びに行くことができない、という大きな課題の解決もC102へと持ち越しとなりました。
 そんな中、C99より強く自粛をお願いしてきた参加日前後の会食・打ち上げ・懇親会等については、自粛のお願いをなくし、感染拡大の状況、感染時のリスク等を踏まえ、参加者の皆さんに実施の可否の判断をお任せすることとしました。コミケットの楽しみは当日会場でのコミュニケーションだけではなく、アフターにもあるのは、我々も充分に理解していますので、楽しそうな交流をSNSやマンガレポートで拝見し、心温まる思いになった次第です。

 当日は、台風の直撃を受けたC100の1日目のような荒天もなく、設営日から3日間、天候に恵まれた開催となりました。前回比でプラス5千人の来場者数でしたが、盛況感が増し、C100よりも一般参加者の滞在時間も長かった印象があります。
 特に増えたのが、海外からの参加者です。これについては、渡航制限の緩和で日本にやって来る方々が増えることを見越して、今回2つの対策を行いました。一つは、チケットの販売をお願いしているチケットペイのユーザ登録に必要な携帯電話を使用したSMS認証を、日本以外の韓国、中国、台湾からも可能とし、これらの国・地域からのチケット購入が可能になったこと(ただし、発券は日本国内で行う必要があります)、もう一つはイープラスの海外版を利用して、海外からの参加者が午前入場チケットの専用QRコードチケットを、限定的ではありますが購入できるようにしたことです。当日、準備会国際部で対応した海外からの参加者の居住地は、少なくとも32の国と地域にのぼっており、コロナ禍で途切れたリアルな交流が復活して、再び同人文化が世界へ広がっていくきっかけになればと考えています。
 そして、C100で正式に復活した冊子版のコミケットカタログ。チケット制ということもあり引き続き発行部数は少なめですが、今回、印刷用紙を従来の紙質に戻したことにより、かなり薄くなっています。表紙を描いて下さったLAMさんのインパクトある絵も大好評でした。また、前回のカタログ購入者の皆さんから強いご要望をいただいたこともあり、折り込み地図も復活しました(引き続き地図データを公式サイトとネットプリントでも公開)。

 サークルは、2日間で約2万サークル。申込数は増えたものの、夏から冬の短期間では図面の変更が間に合わず、抽選洩れサークルを増やしてしまったのは大変申し訳なく思っています。初日はアニメ・ゲーム系ジャンルが中心の配置で 『ウマ娘』、『ブルーアーカイブ』、『原神』などのソーシャルゲームや VTuber 系のスペースが、2日目は創作系を中心に様々なジャンルが賑わっていました。

 サークルに関連しての変更点としては、搬入時間帯のサークル向けのチラシ配布を再び可能としたこと、サークルへの追加イス貸出を行ったことが挙げられます。チラシ配布は、コロナ禍での感染症対策のため自粛いただいていたものですが、サークルへの様々な形での情報提供の一つとしてチラシの意義はあると考えて復活させました。追加イスに関してはサークル入場開始後あっという間に予定数に達して終了となってしまい、ご迷惑をおかけしました。次回は約2倍に数を増やすことになっていますし、今後の在り方についても引き続き検討を続けていきます。


 出展社数が増えた企業ブースは盛況でした。特にエナジードリンクの無料配布が今回も好評で、長い列ができていました。コロナ禍後、発行を見合わせていた企業ブースパンフレットは電子版を作成し、コミケットの公式Webサイトの他、Amazonで無料のKindle本としてダウンロード可能としました。このKindle本は、クーポンを利用することで紙版が無料となるキャンペーンも行い、多くの方にこれを利用していただきました(Amazonでの公開は既に終了しています)。


 コスプレや更衣室もC100を引き続いた形での運用となりました。更衣室に設置した机・イスは、座って着替えたり、お化粧ができたりするので変わらずご好評をいただいています。とはいえ、チケット制による抽選があるということで、「合わせ」をしにくいというご意見は引き続きいただいており、C102に向けて改善を図っています。


 C100においては、開催100回目を記念した様々な企画を行いましたが、C101においてもこれを引き継いで、事前から当日にかけて、様々な企画を行いました。エアコミケの告知用Twitterアカウント(@comiket_air)は、C100直前から「n日目コミックマーケット準備会」と名前を変え、C101直前には、Twitterスペースでの情報発信も始めました。つぶやく内容も公式Twitterアカウント(@comiketoffical)よりもややくだけた感じのコミュニケーションを目指しています。


 また、初心者にはハードルが高い、と言われることも少なくないコミケットへの参加の敷居を下げていこうという試みとして、『』と『』というページを作成し、PDF版と併せてWebで公開しました。
 この他、Web企画としては、C99から継続中のコスプレ参加表明テンプレートのほか、今回より、Webアンケートも行っています。
 当日は、pixivさんのコミケット100記念投稿企画『』の応募作品の一部展示や、充レンさんのご協力によるモバイルバッテリのレンタルサービスも行いました。また、コスプレ背景のフォトスポットや手持ちできるコスプレフォトプロップスをC100に引き続き設置し、こちらはコスプレイヤー以外の方々にも楽しんでいただいたようです。


 これらの企画については、公式Web「コミックマーケットn日目」の『』をご参照ください。コロナ期間中に行ったエアコミケやC100の企画担当者が中心の若手を主体に新たに立ち上がった企画チームは、今後もいろいろな企画にチャレンジしていきますので、楽しみにしていただけると幸いです。


 こうして昨冬のC101は「いつものコミケ」の始まりを、賑わいつつも無事に終えることができました。コロナ禍の3年間、準備会としても試行錯誤の時期が続きましたが、C99〜C101の3回、無事の開催ができたのも、全ての参加者の皆さんのご協力があればこそです。重ねてお礼を申し上げます。とはいえ、今でも新型コロナウイルス自体のリスクに変わりはありません。コミケットは沢山の人が集まる場であること、感染時のリスク及びワクチン接種の有無などを踏まえ、個人の判断でそれぞれ必要な感染防止策を講じてください。引き続きよろしくお願いします。

 最後にC100アフターレポートの鏡のような締めになりますが、C101直前に、準備会としても全面協力した星海社新書『』(おーちようこ著)が刊行され、C101当日もこの本の特設販売ブースを設置しました。多くの皆さんに購入していただいたこともあり、幸いにも年明けには重版となりました。これまでコミックマーケットについて様々な取材やレポートはありましたが、準備会の全部署や事務作業、一緒にコミケットを作っている多くの企業・団体等に取材を行い、それを一冊にまとめた書籍は初めて。コミケットという『場』を支えるみんなの思いが詰まったステキな本にしてもらったと思います。まだ、お読みでない方はよろしければ一冊。そして、準備会スタッフに興味をもった方は、是非スタッフとして応募してください(既にC102のスタッフ登録は終わっているので、C103からの登録になります)。お待ちしています。一緒に次のコミケットを作っていきましょう。準備会は今日も準備を続けています……。

(2023年6月15日 本文公開)


[Since: Jan.5 2023] [Updated: Jun.15 2023]